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                           エタノール

 6月12日の朝刊の記事に原油高がつづくことが予想され、その対策としてガソリンにエタノールを10%混合させろ計画が検討されるとあった。
 10%エタノール混合ガソリンに対応する為のエンジン開発を2030年までに行うよう促す。国が当然研究費を出すことになる。エタノールを精製する原料となるのはサトウキビである。

 不思議でならないのは現在自動車に消費されているガソリンは年間何リットルか、その量の10%エタノールを作り出すのにどの位のサトウキビが増産されなくてはならないか。現在生産されている耕作面積でその増産分を賄う事が可能なのか。 可能でない場合、耕作用土地の開発が自然破壊を伴わないで出来るのか。 出来ない場合は新たに環境問題を引き起こす恐れは無いのか――特にサトウキビは沖縄県に多く、狭い土地の開発は亜熱帯雨林まで手を付けるのではないかと心配です――

 もっと基本的には現在各国が取り組んでいる、ハイブリット車の生産技術の進行と、燃料電池の開発促進、或いは「一利を得るのに一害を除くにしかず。」と言うように何でもかんでもの車利用の見直し、或いはシンガポールが行っているような、曜日による車ナンバー交通規制等の省エネ啓蒙活動の方が有効なのではないか。等々の疑問なことばかり、思いつき施策の様で説明不足も甚だしいと思うのですが・・・・。

 それよりなによりも2030年の日本や世界はどの様な技術の進歩があるのか、日本の人口はどの位減っているのか、いやいやもっと新しいエネルギーが生み出されているか等、大風が吹けば、桶屋が儲かる式にシュミレートしても面白いかも。
その前に小生が存在していないかも知れぬが、子孫の為にも今のうちに考えておきたいもの。

 現実に還って、ダイナミックに積極的な提案としてこんなのはどうかな――世界に誇る郵貯の運用は今や民間に移され、自由度が増すことになった訳であるから、200兆円の使い道として、石油開発、或いは石油メジャーの買収、天然ガス等のエネルギー開発に投資する方がより早く、効率良いのではないか。
 何とかファンドの様な投機は御免こうむりますが大型プロジェクトを考えられる偉い政治家はでないものかなー。


エタノールの記事ひとつで、お陰様で蒸し暑さを忘れる為にいろいろ考えられて良かったと思いますよ。


会長の独り言(その十二)
                             閑話休題