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  丁亥の初め

「丁」は丙に継ぎは葉が茂り、花が盛んになり、4月か5月頃の時期である、これからだんだん衰える時期を迎えるとの意味があるとのこと。
「亥」は男女が仲良く話し合っている様の象形文字であり、その結果、子供を出産する。
このエネルギーは大変な力であり、この文字に「木」ヘンを付けると「核」となり、物事の中心、生物学で細胞の核、物理学で原子核となり、細胞分裂、核爆発と言う位、エネルギーの象徴である。これを干支の亥を猪としたのは、あの猪突猛進というくらい、まさにエネルギーの爆発であり、ロケットの発進の様であり、ぴったり当てはまる。
歴史的に観ると、亥の年は革命が起きており、1851年中国では清の時代、洪秀全の太平天国の乱、フランスではナポレオン・ボナパルトがパリでクーデターを起こした。
1911年孫文の辛亥革命が起こり、日本では社会主義者幸徳秋水等の1910年天皇暗殺大逆未遂事件による死刑があった。1923年、ドイツのヒットラーによるミュンヘン一揆がナチズム運動の転機となった。天変地異では1923年の関東大震災、1995年の阪神淡路大震災が起こっている。これは地核(殻)変動。
これらは皆、人間のエネルギー、天然エネルギーの爆発は不思議と亥の年に多く起こっているのである。
丁と亥えお合わせると、今年2007年はどんな年になるのであろうか。
行き着くところまで来て、破滅に向かうのか???


今日、世界はアメリカ一極主義になっている感じがあり、これに対抗すべきEUの設立も、経済的にはアメリカに対抗できる規模となりユーロもドルに対抗できる通貨となってはいるが、政治的には結局はNATOの傘の中にありアメリカに対抗するまでに到っていない。
一方ロシアは石油の高騰で息を吹き返し、今やエネルギーが最も強い武器である事を確認し、石油、天然ガスを政治のツールとして使っている。エネルギーで得た富は再びの「富国強兵」策となり、軍備増強が顕著となり、かつての栄光の復活を画策しているように映る。中国も今や世界最大の外貨獲得の国に発展し、自信をつけ、こちらもまた遠交近攻で世界中の発展途上国への親交を強め、世界的認知度を高めているし、上海クラブで極東に於ける団結力を誇示している。また国家戦略としてエネルギー確保に力を注ぎ、海軍力の増強とあいまって中華思想の復活となり、大国を意識しはじめているようである。いわば生物学でいう細胞分裂が行われつつある様で、一極体制から力の分散がこれからはっきりしてくるであろう。
また、北朝鮮始め、イラン等の国で自らを世界から隔離している様な国が、核エネルギーが世界を恫喝できる最大の武器であることを学習し実践し始めた危うさは、改めて戦争と平和が世界中の課題となったのである。
イスラム社会も又、アメリカとの対抗を強め波乱含み。
世界政治の地核変動が起ころうとしているのであろうか、いや歴史は再び繰り返され隠されたエネルギーが爆発するのではないかと心配は杞憂だけなのか。
この潮流の中で日本はどのように進むべきなのか。アメリカとこれ等大国の狭間にあるアジア圏の位置付けは従来に無い重要さを増しており、その中で核を持たない、唯一の核の被爆体験国であることを武器にして、力と力のぶつかり合いの調整力として、極東の安定と平和の為に、ひいては世界平和の為に本当の意味でのアジア共栄圏連合を、リーダー国としてのビジョンを持って正にアジア圏の核になることが肝要であるとおもうのであるが・・・・・如何なものであろうか???
それには先ず尊敬される、美しい国とは何ぞやと日本が古来から持っているアイデンティーを一から見直し、森の文化と精神の再認識することであろう。先ずは古典に親しみ、歴史を紐解くにかぎる。


年頭にあったって、心穏やかならず思い巡らしたわけである。


今年のキーワードは「エネルギー」。地震にご注意。


我が身といえば、今や自ら細胞分裂を促し、分身を造れる程のエネルギーも、実力も遠の昔に無くなって、わずかに残るエネルギーのはけ口を愚痴と小言に退化した爺さまにいたって、天下国家を論じる資格があるのかねー・・・。やだねー・・・。
今年もまた一つ歳をとってしまった。



会長の独り言(その二十二)
                          閑話休題