ーTOPへ戻るー
   飛んでる老人


ご老人の団体とバスに乗り合わせた、無論小生より人生の先輩方、「××さん貴方はいくつ、」「73だよ。」「私より一才年上だ、若いね」「君だって若いよ」「ところで、あの音楽2000曲、はいっているんだよ。」これを聴いてる小生、お!この方たち進んでる。私は持っていない、アイポットっていうやつだそうですね。「別のプログラムを入れると、もっと聴けますよ。」「デモね、フランク永井や銀恋は入ってないんだよね。」此処にきて急に懐かしい昔の曲が出たときには、最新技術とのギャップに思わず噴出しそうになった。
自分もそうであるが、最近の若い人の歌は自分が音痴のせいであろうか、皆同じに聞こえるし、いわゆる我々世代には、歌謡曲は覚える暇を与えないように、次々と新曲が出てついてゆけない。そこえゆくと、昭和の初期や戦後30年代から40年代の歌謡曲は、息が永く結構覚えられたのであります。そこで気がつくのは、昭和30年代や40年代のなつかしのメロディーのソフトを整備すれば、老人や団塊の世代のフアンを呼び起こし、若者ばかりでなく、アイポット引いてはカラオケスタジオがこれ等の年代にもっと普及するのではないかと思うのです。
小生の周りでも、先輩方のコンピュータの講習に熱心な人が増えております、かくいう小生もやっと最近になって覚え、その便利さ、情報の多さ、その利用の仕方に、メールのやり取りに筆まめになりコミュニケーションが一層充実してきておるのを実感しており、大げさに人生の楽しみが広がったような気がします。
今や今日の老人は昔の老人のイメージを払拭し、まさに第二の人生を謳歌する青年なのです。今後このシルバー世代、団塊世代の潜在的消費エネルギーは計り知れず、今後おおいに日本経済の消費部門の底支えになることに、注目し、この年代でも解り易い解説を付けた仕様書を用意すれば、もっとIT社会の進歩と、ハイテク家電の発展に繋がる事間違いありません。


荀子に「千歳を観んと欲すれば、即ち今日を審らかにせよ」というのがあります。出生率が下がり、2025年には65歳以上の人口比は3割を超える事になるようです。
2005年21%、1900年の時点では5%に過ぎなかったのですが。
未来を予測し、嘆く前に今日の事を明確に認識することが大切で、未来に繋がる芽やヒントは現在のなかにあると言う事を言っているのです。
経済の事ばかりでなく事業経営でも、健康管理でも将来に対する「どうあるべきか」と言うことへの、大いに示唆に富んだ言葉ではないかと思うのです。


かつて1986年わが国がバブルの絶頂期に、日本の実力を錯覚し、傲慢になっていたところ、BIS規制が世界標準となり、銀行の自己資本比率問題が、他人資本(借入)70パーセントの殆どの中小企業に影響を及ぼし、一生懸命借金を減らす行動に走り、いわゆるバランス不況という長い長い不況の時代の原因の一つになったのです。
あの時点で、謙虚に日本企業の資本の脆弱さを理解し、直接資本市場の充実や、手形制度から、現金支払い制度への誘導等をしていったらもう少し不況も違った展開をしていったのではないかと思うのですが、全て驕りによる、「今日を審らかにすること」を怠ったことに起因したといっても過言でないと、中小企業で苦労したおじさんはは思っております。



アイポットから随分飛躍してしまった。
いつも、いつも、反省しろってか・・・・・


会長の独り言(その二十四)
                          閑話休題