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何も出来ない日本

今や日本は世界に影響力が無くなった。」当たっているだけに腹がたつ、言った人に対するよりこのように言わさしめた日本の政治力、外交力のだらしなさは「何も出来ない」日本の印象となっている。その事にむしろ腹が立っている。

勿論李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領のわが国象徴の天皇陛下に対する言動も含め、日本をはるかに下にみた態度は、日本に対する侮辱以外の何物でもない。このことは日本国民の殆どが不愉快な思いになったことは想像に難くない。

加え、「何も出来ない日本」と舐めきった、竹島上陸問題にいたっては李承晩(イ・スンマン)ラインによって不当に領有権を侵犯しているにもかかわらず、正当性を主張し韓国領土碑を建てるという暴挙に出た。我が国としては国際裁判所に提訴する準備をしたが、其の親書をつき返すという非礼をおこなった。我が国が軍隊を持った国であったら国交断絶で戦争状態になってもおかしくない状況となったであろう程の重大事件である。

せめて、韓国大使召還する位の姿勢が大切であろう。

自国が正しいと自信があるなら裁判を受けて立つべきであるが、それをしないと言う事は既に竹島は日本の領土であるということを確認しているに等しい。

この時期に慰安婦問題を持ち出し、既に1965年に8億ドル+6700億円の賠償金とともに、歴代我が国首相は謝罪を繰り返し、1995年には村山内閣時には一人当たり200万円の償い金と一緒にお詫びの手紙を添えている。これらの事実はいったい何であったのか。いまや強請りたかりのたぐいに等しい態度である。とても儒教の国とは思えない。

日本の植民地とされた恨みは永遠に続きそうである。当時の世界の歴史に翻弄された犠牲者であったことは事実であるが、台湾はこのような感情はないし、負けたと言え非人道的な原爆の犠牲国である我が国はこの事実を戦争の故の結果と考え恨みから離れ、原爆の恐ろしさを世界中に訴え、二度と起こさぬよう和平の道を歩んでいる。

日本と言う国は国境が手に触れることが出来ぬ国である。他国から侵略と統治された経験が無い国で、穏やかな人格が国民のアイデンティティとなっている。敗戦国の悲哀か、それがいまや中国、韓国、ロシアの理不尽に波風を立てぬよういつも穏便に片付けたいと言う風潮になっているようである。

尖閣諸島問題に至ってもまったく外交のスタイルは変わっておらず、中国側のやりたい放題。不思議でならないのは日米安保条約がまったく機能していない事である。いまや中国は日本の領土を侵犯しているのであるからして、当然安保の枠組みの中でアメリカが出てこなくてはならないのである、最近になって「これは日米安保の枠内である」とは言っているがリップサービスの枠を出ていない。いっこうに行動として中国側に圧力をかけている訳ではないし、日本側もアメリカへ強烈な要請をしているとも思えない。沖縄問題は仮想敵国を中国としているのは間違いなく、日本を利用するばかりでなく、同盟国としても国際的に正義を示すべきである。

北方4島に至っては、4兆円位で買い戻すくらいのドラスティックな迫力が必要であろう。

このように書いて来ると、ナショナリスト、右翼と批判されそうであるが、良識ある日本人であれば誰でも気持ちは同じであろう。むしろ言う勇気が無いだけの問題である。

いずれにしても我が国の外交力を高める事が肝要であるが、不安定な政府が続くようでは

日本の世界に於ける「影響力ある国」には程遠いのであろう。

先ずは経済を立て直しエネルギー資源大国へ目指すことが一番であろう。

今後新しいリーダーが生まれることを願ってやまない。橋本大阪市長に期待しているわけで無く、もっと良識ある信念ある西郷隆盛のような人物はいないものであろうか。

酷暑の中、頭の中も酷暑となって言いたい事は言ってやろうということになったわけである。少しは涼しくなったようである。

                   平成24年8月27日


会長の独り言(その六十三)
                          閑話休題